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zoom RSS 堀内誠一の世界(15) 雑誌・旅・絵本

<<   作成日時 : 2011/10/11 21:34   >>

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ビジュアル文化の先駆者 堀内誠一  MOE 2009年8月号より


絵本作家として、アート・ディレクターとして、多彩な創作活動を繰り広げた堀内誠一さん。その足跡をていねいにたどった展覧会が、東京・世田谷文学館で開催されています。

現在のビジュアル文化に多大な影響を与えた堀内さんの魅力あふれる作品をお届けします。

「僕はテーマによって、色々なスタイルの絵を描いたんです。物語を読みとれば自然にスタイルが生まれてくるんですね」

『父の時代、私の時代』堀内誠一/著 マガジンハウスより

☆☆

自在に画風を変えた絵本

25歳のとき処女作『くろうまブランキー』を出版以来、堀内誠一は生涯にわたり絵本と挿絵を描きつづけました。

ひとつひとつの作品をみていくと、その画風の多様性に驚かされます。

自在にイメージをひろげ、それぞれの物語にいちばんふさわしい表現方法をつねに提案した堀内誠一は、自らの詩五度を「絵本作家の仕事こそ運命が決めた本命なのに、ぼくはどこか遊びの部分として残してきたい気もするのです」(『ぼくの絵本美術館』マガジンハウスより)と告白しています。

物語に寄り添い、絵はあくまでも、お話のもつ世界観をより照らしだすものである(イラストレーションの語源は、照明をあらわすイルミネーションと同じです)とした堀内誠一。

これに徹したからこそ、新しい試みや遊び心を忘れず、自由な発想で、さまざまな画風をあやつることができたのではないでしょうか。のびやかな筆致と鮮やかな色彩が織りなす数々の絵本は、『ぐるんぱのようちえん』、『マザー・グースのうた』などのベストセラーをはじめ、没後22年を経たいまも世代を超えて読者を魅了しつづけています。

 また、古今東西の絵本作家を紹介した『絵本の世界 110人のイラストレーター』のような絵本批評も重要な著作です。通常は絵本作家と捉えられていないような画家を採りあげるなど、一般的な絵本史の枠組を超えた視点から、何よりも「物語る絵」を身上として作家たちが、堀内誠一の深い共感と鋭い洞察とともに選出されています。

☆☆

パリからはじまった旅

「パリも住んでみるとあきがくるので、田舎や外国に行きたくなる。すると、これがまたおもしろくてかなわない」

   『パリからの旅』堀内誠一/著 マガジンハウス

☆☆

堀内誠一は、約30ケ國、のべ300都市以上を旅した旅行家です。

はじめての海外旅行は1960年、27歳のときでした。子どものころから映画が大好きでしたが、当時、次々に封切られていた外国映画――とくにフランス映画に親しんでいたことから、約半年におよんだ単身の欧州旅行の出発点を、迷わずパリに決めたといいます。以来、ヨーロッパを中心に栄える美しい町は、堀内誠一にとつて旅の拠点であると同時に、もっとなじみの深い町になりました。

 74年から81年には、妻と娘2人の家族を連れ、パリ郊外のアントニーに移住します。

この期間は、精力的に絵本の仕事をこなすとともに、もっともさかんに旅をした時期でもあり、まるで空飛ぶ絨毯にとびのるように縦横無尽に各地の国々をめぐりました。

旅先での発見は、やがて色鮮やかなスケッチや絵地図とともに『パリからの旅』、『堀内誠一の空とぶ絨毯』(ともにマガジンハウス)などの旅行記へと突入します。細やかな文字がちりばめられた詳細な絵地図は、そのまま一篇の絵物語として読めるほど、発見と驚きにみちたガイドブックです。

 またパリや旅先から、アエログラムと呼ばれる航空用便箋に美しいスケッチを添え、日本にいる知人に宛てたたくさんの私信を送りました。

その一部は、『パリからの手紙』(日本エディタースクール出版部)、『旅の仲間 渋澤龍彦・堀内誠一往復書簡』(巌谷國士/編 晶文社)として発表されています。

☆☆

素材を活かしたデザイン アートディレクターとして関わった雑誌

 商業美術を手がける図案家(現在でいえばデザイナー)堀内治雄の長男として生まれた堀内誠一は、幼い頃から父の仕事場やその師・多田北烏(ほくう)のアトリエで遊ぶ少年でした。

わすが14歳で伊勢丹宣伝課に入社すると、すぐに一年前のデザイナーとして頭角をあらわします。

57年に転職したアド・センター勤務時代には、広告デザインのほか「ロコール」、「平凡パンチ」、「血と薔薇」といった諸雑誌のエディトリアル・デザイナーとしても活躍しました。写真やイラスト、文章などの素材をどのように見せるか……それはさながら、フルコース料理を演出するシェフのよう。

フリーランスとなってからアート・ディレクションを担当した女性誌「アンアン」では、海外ロケで撮りおろした写真を配した斬新なレイアウトが話題を呼びます。

その後も、パリ在住日本人向けミニコミ誌「いりふね・でふね」や、自らの年代と読者層が重なる「ブルータス」などを次々と世に送り出し、雑誌の黄金時代を駆け抜けていきます。当時、堀内誠一がロゴタイトルと誌面をデザインすれば、その雑誌は売れるとまでいわれていました。

 一方で子どもたちに向けた絵本を生み出す作家が、もう一方でデザインの世界でも活躍していた事実に、その多才ぶりを感じずにはいられません。

しかし、本人にとってはどちらも同じ視点の芸術。経験に裏打ちされた豊富な知識と類い稀なセンスなどは、どんな仕事にも共通してあらわれています。

         MOE 2009年8月号




堀内誠一の空とぶ絨緞 (アンアンの本)
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堀内 誠一

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